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令和4年度 複合文化施設建設特別委員会

 第8回(10月11日)
出席委員 岡野孝男委員長、石橋保卓副委員長、鈴木康仁委員、飯村一夫委員、新田茜委員、川井幸一委員、櫻井茂委員、岡野孝雄委員、玉造由美委員、勝村孝行委員、谷田川泰委員、小松豊正委員、山本進委員、村上泰道委員、関口忠男委員、池田正文委員、菱沼和幸委員、徳増千尋委員、高野要委員、鈴木行雄委員
市執行部 市長(谷島洋司)、副市長(田所和弘)、市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当(浅田禎智)、市長直轄組織参事兼駅周辺にぎわい創生課長(萩原信明)
議会事務局 局長(神谷一美)、次長兼政策調査担当(中山善正)、庶務議事課長(木ア憲一)、係長(信田英二)


岡野委員長)ただいまから、複合文化施設建設特別委員会を開会いたします。
 本日の議題は、お手元に配付いたしました協議案件書のとおりであります。
 次に、本日の委員会にあたり、説明員として出席を求めた者の職・氏名は、お手元に配付いたしました説明員名簿のとおりであります。
 これより議事に入ります。複合文化施設整備事業の今後の進め方についてを議題といたします。
 複合文化施設整備事業につきましては、これまでに7回の委員会を開催し、執行部の示した整備基本計画案について、建設地や事業手法、財源などについて、様々な角度から慎重なる審議を行ってまいりました。
 第3回定例会中に開催した第7回委員会においては、建設候補地である駅東地区の調査費用を計上した補正予算案を否決すべきものと決し、本会議においても当該補正予算案は否決されました。さらに、複合文化施設建設について慎重な判断を求める決議が本会議に提出され、全会一致で可決されたところです。
 これまでの経緯をふまえ、複合文化施設整備事業を今後どのように進めていくのか。執行部に説明を求めます。

市長)本日は、当特別委員会において発言の機会をいただき、誠にありがとうございます。
 私から、今後の複合文化施設整備事業の方針につきまして、ご報告させていただきます。6月に当特別委員会が設置され、集中的かつ慎重な審議をしていただいてきた中で、各委員より様々なご指摘・ご意見等をいただいてまいりました。
 今回、執行部としましては、現在、当特別委員会へ提出させていただいております整備基本計画(案)を取り下げさせていただき、一旦立ち止まり、課題等を再整理するとともに、全体計画の再検討を行っていきたいと考えております。
 委員の皆様におかれましては、ご理解賜りますよう、お願い申し上げます。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)まず、これまでの複合文化施設建設特別委員会におきましては、集中的に数多くの議論をしていただき、誠にありがとうございました。その中でいただきました課題等を整理し、またそれを生かしながら、今後の複合文化施設整備を進めていきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
 それでは、複合文化施設整備事業の今後の進め方についてご説明をさせていただきたいと思います。お手元のタブレットに配信してあります資料1をご覧いただきたいと思います。
最初に、これまでお示ししておりました複合文化施設整備基本計画(案)につきましては、全体的に再検討を行いたいことから、取り下げさせていただき、改めて今後の施設整備について、基本構想レベルから再検討して、基本構想を策定してまいりたいと考えております。
 基本構想の内容につきましては、施設整備の基本理念及び基本方針、複合化の基本的な考え方に加え、備える機能や建設地、基本計画、事業手法の考え方などについて、再度取りまとめていきたいというふうに考えてございます。
 次に、策定作業の進め方でございます。新たな体制づくりをしてまいりたいというふうに考えてございます。今回、新たに基本構想に関して取りまとめを行う、全部長級で構成する石岡市複合文化施設整備基本構想策定検討委員会を設置し、その下にこれまで活動を行ってきました、複合文化施設検討プロジェクトチームを再編した石岡市複合文化施設整備基本構想検討プロジェクトチームを置き、その中に協議内容に合わせて随時開催される機能部会、財政部会、建設部会及び若手職員による検討部会の4つの部会を設け、個別具体的な検討を行う体制を作ってまいりたいと考えてございます。
 特に、若手職員による検討部会では、主に機能部会と連携して、開催ごとにテーマを絞り検討を行うことを考えてございます。下には検討体制のイメージ図を載せてございますので、ご参考としていただきたいと思います。
 最後に、スケジュール(案)についてでございます。これらの検討体制を整えまして、基本構想(案)を令和5年3月末を目途に策定し、令和5年5月には議会へお示しできればと考えております。この基本構想策定にあたりましては、適宜議会へご相談し、ご意見をいただく機会を設けさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
 以上が、今後の進め方についての説明となります。よろしくお願いいたします。

岡野委員長)以上で説明は終わりました。
 ご質問等がございましたら、挙手によりお願いいたします。

小松委員)まずですね、今回提案していただいた提案の感想ですけれども、これまでの特別委員会での議論、市民の皆さんの意見を踏まえてですね、基本事項を改めて整理するという結論になって、そういう意味では一定の見識であり、本当に、市民の皆さんの意見もよく反映させて、実りある方向に行けばいいなと思っております。
 そこで、せっかくの機会ですので、幾つか質問あるいは意見を述べさせてもらいます。第1にこの策定作業、進め方ですけれども、これは執行部としての、こういうことをこういうふうにやりたいっていう方針、提案ですけれども、これまでの議論を通じて、私が痛感しますのは、実際にですね、この複合文化施設の運営、それを使ってきた市民や経験者、あるいはそのことに非常に関心を持っている市民の皆さんがいらっしゃるわけなので、そういう方の意見も吸い上げていくことが非常に大事だというふうに、この間の市民との話を通じて感じております。
 例えば、市民会館ホールや会議室を使ってきた人がどういう意見を持っているかってことですけれども、これは、私も調べたんですけれども、平成28年度から5年間の市民などの利用状況はですね、ホールが451回、使った人3万1,037人。会議室は2071回、使った人は3万6,766人。合計で2,522回、人数は6万7,803人。つまり、これだけの人が使っていたのがですね、令和2年の3月末でなくなってしまったので、非常にこれは強い怒りと同時に、非常に強い早く造ってもらいたいという意見があるんですね。ですから、そういう人の意見をよく聞いてもらう体制も必要ではないかと。図書館については、図書館審議委員、それからボランティアに参加した人々もたくさんいらっしゃいます。こども図書館を利用している子どもさんと保護者の意見もあります。ですから、私はですね、執行部として、市民にそれを任せてじゃなくて、石岡市が、行政として、例えば市民ホール、会議室についての意見交換、懇談会とかですね。図書館についても、図書館に非常に長年の経験を持っている方がいらっしゃいますので、そういう方に集まっていただいて、図書館に関する意見交換会、懇談会、例えばですね、そういうのもやっぱり、行政の一つの方針としてですね、しっかりと意見を聞くんだということを示して、そういうのを吸い上げていただく。そういうのをやっぱりこう、ぜひ検討してもらいたいというふうに思っております。
 それから、地域経済を活性化させる上では、商工会とか森林組合との懇談会とかですね、そんなことなんですけれども、ここはいかがですか。何かコメントがあれば、お聞かせ願いたいと思います。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)お答え申し上げます。もちろん専門家の方の意見も、この部長級で行う検討委員会の中では、専門家の方を招き、そういった意見を聞く場も作りたいと思っております。
 また、今、小松委員さん言われますように、市民の声を聞かないで作るわけではなく、市民の声も十分聞きながら作っていきたいと考えております。そのために専門部会等を設け、その専門的なところで意見を取り入れていきたいというふうに考えております。以上でございます。

小松委員)これはですね、こういうことを言うのは、経験があるわけですよね。つまりイベント広場のときにも、そういうワークショップ、1年間にわたって、けんけんがくがく議論して、その報告書が残っていて、私も読んだんですけれども、なかなか素晴らしいものですよね。ただそれは、行政も関わって、そういう機会を設定されたと認識しているんで、そういうことをやったらどうかという提案です。提案ですね、私のね。それで、そういうことで言えば、執行部は令和5年3月までにまとめるっていうんですけれども、それは早いほうがいいかもしれないけれど、あまりそこにこだわらないで、要するに、市民が考えていることを十分に反映する内容にするということをポイントにおいて考えていってもらいたいという意見です。
 それから、若手職員、特別若手職員と言ったのはどういう意味があるんですか。若手ではなくて、ベテランでも優れた人いっぱいいるんだけど、若手といった意味はどういう意味なんですか。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)ご答弁申し上げます。先ほども説明しましたとおり、まずこちら部長級で構成する基本構想策定検討委員会がございます。続きまして、課長級で構成する基本構想プロジェクトチームがございます。また、その下に専門部会として、こちらは係長級以上の職員が行いますので、庁舎というか職員全体でこの複合文化施設を造るために、若手であろうが部長であろうが、皆さんの意見を聞いて、本当に市民にとってどういったものがいいのか、年齢層にこだわるわけではありませんが、全体的な意見を聞いて作っていきたいというふうに考えています。
 特に若手の職員ですと、やはり係長級以上というふうに、いろいろな組織というか委員会はありますので、若手でもいろいろな意見を持っている方がいると思います。また、逆に発想が飛び抜けている方もいるかもしれませんが、そういった職員の意見を聞いて、風通しがよく作れるように私どもは考えております。以上でございます。

小松委員)それでは最初に、そういう行政が設定する意見交換会っていうのは、やったらいいんじゃないかと私が申し上げているんだけど、その明確な答弁がありませんでした。これは検討するってことですか、それともやらないんですか。検討するってことでいいんですか。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)先ほどもご答弁したと思うんですが、そういったものも含めてやっていきたいということにさせていただきました。

小松委員)それからね、第2番目に申し上げたいのはですね、果たして複合っていうね、いくつか合わせるっていう意味で合理化されるって意味があるんですけれども、複合にこだわらずにですね、ある人は、図書館っていうのはね、図書館のあり方からいうとやっぱり単独でやるべきじゃないかという意見もあるんで。独立してですね。
 そういうことを考えると2017年3月に発表されました石岡市公共施設等総合管理計画というのがありまして、その中で市全体の公共施設の延べ床面積はですね、今後40年間で20パーセント削減を目指していくというふうに書いてあるんですよ。ですから、こういうふうにこう、これがあってですね、そこから考えが始まれば、上から目線になるんですよね。合理化と金かけないという、上から目線だ。だからそういう点で2017年3月のこの管理計画をそれは作ったんでしょうけれども、あまりこれにこだわらずに、市民の意見を生かすという立場で見直しをしたらいいんじゃないかと思いますけれども、これはいかがですか。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)ご答弁申し上げます。最初の説明でも説明させていただきましたとおり、複合化の基本的な考え方、これももちろん考えていく必要がございますし、備える機能ですとか、建設地、基本計画、事業手法、こういったものも新たに考え方というか、フラットな状態で再度考えていきたいというふうに考えています。以上でございます。

小松委員)それから、第3番目にですね、住民の皆さんからよくある常識的な声としては、身の丈に合ったっていう言葉がかなり出てきます。つまり、どこでもそうだと思うんですけれど、まずその財政力、規模、つまりその身の丈に合ったやり方でこう造っていくと。そういうことになりますと、同時にっていうよりも、まず市民ホールと会議室を急いで、それがきちんとできて、市民が良かったねと喜ぶと。その次に、図書館もこう考えていくというふうにやっぱり考える。そういうこともですね、私は考えてもらいたいと思うんですけれども、いかがでしょうか。

市長直轄組織理事兼駅周辺にぎわい創生担当)お答え申し上げます。先ほども言いました、専門部会で財務部会というのも作ります。実際に、お金の部分につきましては、今まで行っていただいたこの特別委員会で議論がありましたとおり、財源につきましては、さらにもう一度検討する必要がありますので、細かい部分まで含めて、財源については検討していきたいと考えております。
 また、事業手法もそうですし、複合する機能もそうですが、そういったものも、先ほどもご答弁申し上げましたとおり、フラットな状態で考えていきたいというふうに考えてございます。以上でございます。

小松委員)フラットな立場でね。4番目に、あの場所の問題が大きな問題になったんですけれども、これはですね、我々議会としては、当初イベント広場かあるいは駅東地域かということで設定されまして、両方の場所について可能な限りの、イベント広場に造ったらこのくらいの予算になるとかいうふうになったんですけれども、そういうふうに、複合という、いっぺんに造るんだとかそういうふうに枠を取り払いますとね、やはりもっと広く考えて、イベント広場、私は中心でそこしかないと思うんだけれども、執行部として考えてみた場合に、もっとほかにですね、活用できるところがあるのかどうか、こういうところも考えてもらいたいという意見です。
 それから最後にですね、事業手法についてももう一度考え直すということで、私は非常に良かったと思いますので、色々全国的な教訓、県内の教訓も我々も執行部もよく勉強して、本当に将来、現在に向かって責任が持てる、行政と責任を持てる、そういう手法でやはりやるべきではないかというふうに考えております。
 あと、住民の声で聞いていますのは、やはり一番あそこに関わる中心市街地の方々の意見をきちんと聞いてもらいたいと、そういったアンケートを含めてね。そういう声があります。ですから、一旦アンケートやりましたけれども、あまり市民がよくわからない状況で、あのようなやり方で、回収率も少ないと。そういうことだったんですけれども、改めて今の時点でどうなのかっていうことですね。適切な時期に、そういうやり方でもやっていただきまして、本当にこの行政と、市民の気持ちと、議会と力を合わせて、やっぱり我々の目の前にある課題を成功裏にやっぱりやっていくという立場でですね、やるしかないと思っているところです。
 現時点における、私の認識を申し上げました。よろしくお願いいたしたいと思います。

岡野委員長)ほかにご質問等はございませんか。

〔「なし」と呼ぶ者あり〕

岡野委員長)ないようですので、以上で本日の特別委員会を閉会いたします。





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